本日も、りけいのりがお届けします。
今回は、サイエンスの紹介というよりは、好奇心で書いてしまう記事です。
ですので、本記事を通して、新しい知識を得ることはできないと思います。
ご了承ください。
今回のテーマは、"人生を数字で見つめなおす"ということです。
これを聞くと、なんだかドライな記事だと受け止められてしまいそう。
よって、まずは"人生を数字で見つめなおす"ことによる効用についてお話します。
人生の多くは数字で表せる
あなたの人生って、何でできてるのでしょうか。
- 人
- 経験
- それとも、お金?
価値観は十人十色。それに伴い、あなたの人生は色々な彩を放ちます。
ある人にとってあなたの人生は恵まれており、また異なる人にとってあなたの人生はつまらなく映ります。これは、人間が自分の生きている世界から抜け出せない以上仕方の無いことです。
ここで、共通の価値観を提案します。数字です。
多くの人間は、初等教育で数字を習い、使えるようになります。
1や100や1000を、何の断りもなく、共通認識の基、使いこなしています。
そこで、あなたの人生を、数字の眼鏡で眺めてみたら、どんな世界が見えてくるのでしょうか。"りけいのり"は、どんな世界が見えてきても良いと思っています。重要なのは、数字で人生を捉えることで、
今、この瞬間を大切にできる
ということです。あなたの人生で、あと何回ベッドに横たわるのか意識すれば、きっと今夜から、ベッドで眠ることを大切に思うはずです。
人生は有限であることを意識し、今を大切にすること。
それが、人生を数字で見つめなおすことの効用です。
※本記事で扱うのは、あくまでも平均値です。つまり、あなたが本記事で示した通りの人生を辿ることは無いにしても、参考にはなるということです。
あと何回、あなたは死ぬまでに笑うのか。
まず、私たちの死から定義をする必要があります。まずは、日本人の寿命に関する最新のデータを確認してみましょう1)。
- 男性:81.41 歳 → 29715 日 → 713152 時間
- 女性:87.45 歳 → 31919 日 → 766062 時間
(※ここでの性別は、生物の寿命を扱うので、バイオロジカルな性別です。)
以上のデータを基準に、色々な回数を算出してみます。
・人生で食事をする回数:
→条件: 1日当たり3回とする。
→回数: 89145回 (男性) 95757回 (女性)
→あなたが20歳だと... : あと 81845回 (男性) 88457回 (女性) チャンスが残っている。
・ベッドにつく回数:
→条件: 1日当たり1回とする。
→回数: 29715回 (男性) 31919回 (女性)
→あなたが20歳だと... : あと22415回 (男性) 24619回 (女性) チャンスが残っている。
・寝ている時間:
→条件: 1日当たり7時間とする。
→時間: 208005時間 (男性) 223433時間 (女性)
→あなたが20歳だと... : 156905時間 (男性) 172333時間 (女性)、寝ていられる。
→人生の約30%は寝ている。
・会話の時間:
→条件: 1日あたり6.2時間2)
→時間: 184233時間 (男性) 197898時間 (女性)
→あなたが20歳だと... : 138973時間 (男性) 152638時間 (女性) 会話をすることになる。
→※条件は調査対象者243人、計729日分の結果である2)。
→意外と人間は話している。
・心臓の脈打つ回数:
→条件: 1分間に75回とする3)。
→回数: 3.2×10^9 回 (男性) 3.4×10^9 回 (女性)
→あなたが20歳だと... : 2.4×10^9回 (男性) 2.7×10^9回 (女性) 心臓は動き続ける。
・スマホを視る時間:
→条件: 1日あたり3.2時間4)
→時間: 95088時間 (男性) 102141時間 (女性)
→あなたが20歳だと... : 71728時間 (男性) 78781時間 (女性) スマホを視ている。
→以上は、人生の13%もの時間をスマホに費やしていることを示す。
・夏が来る回数:
→条件: 1年に1回、夏は来る。
→回数: 81回 (男性) 87回 (女性)
→あなたが20歳だと... : 61回 (男性) 67回 (女性)、真夏の蒸し暑さ、夏の終わりの切なさを味わえる。
・CMを視る回数:
→条件: 1日あたり194回5), 1回30秒とする。
→回数: 5764710回 (男性) 6128448回 (女性) CMを視る。
→時間: 48039時間 (男性) 51070時間 (女性) CMを視る。
→あなたが20歳だと... : あと 4.1年 (男性) 4.5年 (女性) 退屈なCMを見続ける。
最後に、以上のデータをまとめます。
数字にしてみると、やっぱり少し残酷ですね。
おわりに
本記事では紹介しけれませんでしたが、フランスの哲学者が提唱した、"ジャネーの法則"というものがあります。年齢を重ねるほど、年齢に反比例して感じる時間が短くなるというものです。つまり、あと60年生きれる命でも、体感時間にするとより短く感じるのです。
人生は限られている。だからこそ、この時間を大切に思えるのかもしれません。そして、あなたの思い次第で、いくらでも増やせるものがあります。
- 感謝を伝える回数
- 未知の物事に挑戦する回数
- 笑う回数 予測不可能
などです。
この世から旅立つ際、笑って逝けるように、できることは沢山ありそうです。
この記事が、皆さんの大切な人生を考えるきっかけになったら嬉しいです。
以上、りけいのりがお届けしました。
参考文献
1) 日本人の寿命について、Accessed: 2020/10/06
2) 小磯花絵, 渡部涼子, 土屋智行, 横森大輔, 相澤正夫, 伝康晴 (2017), 国⽴国語研究所「⽇常会話コーパス」プロジェクト報告書 1, ⼤学共同利⽤期間法⼈ ⼈間⽂化研究機構 国⽴国語研究所, 第3章 結果の概要.
https://www2.ninjal.ac.jp/conversation/report/report01.pdf
3) 心拍数(脈拍), セントラルクリニックグループ, Accessed: 2020/10/06.
4) スマホの利用率はどのくらいまで伸びた?2016年度のスマホ利用実態, Intage Gallery, Accessed: 2020/10/06.
5) 「1日あたりのCM接触回数は約194回/純粋想起されるCMは約3割」2014年上半期のCMトレンド分析【デジタルハリウッド大学特別講義】, 安成 蓉子, 2014/07/17, Accessed: 2020/10/06.