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【どう生きるか】イノベーター理論とチーズとリンゴと。

本日も、りけいのりがお届けします。

 

今日の記事は、

  • 人生に行き詰っている方
  • これからの時代に不安を感じている方

そんな方に向けて書きます。

 

 

参考文献は、言わずと知れた名著、

  • チーズはどこへ消えた? / Who Moved My Cheese ?
  • 迷路の外には何がある? / Out of the Maze

です。とは言っても多くのサイトでその中身は取り上げられているので、ここではイノベーター理論の観点で考察します。

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イノベーター理論について

イノベーター理論は、エベレット・M・ロジャース教授の著書、

Diffusion of Innovations (1962)

にて初めて提唱されました。本書は、日本語では普及学として知られており、全世界でも広く読まれています。中でも、一番よく知られる図は、これではないでしょうか?

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イノベーター理論の概略1)

新規なアイデアや事業に対しての、人間の姿勢を端的に反映しています。ここでの登場人物は、次の5種類の人間です1)

ここで、重要なポイントを一つ。

生き物の性質からイノベーター理論における人口分布を眺めたとき、より普通なのはラガードだということです。つまり、生物としての本能が、人間をラガードにさせます。

 

 

生物学的な観点では、自身の遺伝子を有する個体を生成するまで生きることが重要です。つまり、繁殖するまでは生き延びる必要があります。

 

ここから生き物は、安全な方を好み、危険を恐れるという性質を獲得します。

というよりは、安全な方を好み、危険を恐れる個体が生き残ってきたので、そのような性質が生き物に残ったとみて取れます。

 

数十年前にホモサピエンスが誕生してから過去数千年までは、少なくともその原則は人間にも成立していました。マンモスを追いかけていた時代、狩猟民族の時代です。でも、当時と比較して大きく状況が変化しました。変化した点を大きく分けると、

  • 多くの人間は、高度な社会のセーフティネットにより、命の保証がされている。
  • 経験が役に立たないほど、変化が頻発するようになった。
  • モノ、人、情報の流動性が格段に増した。

これらの要因を複合すると、"安全な方を好み、危険を恐れる"という生き物の性質はもはや無用の長物と化しました。そんな時代を生きる、我々現代人に贈られた書こそが、

  • チーズはどこへ消えた? / Who Moved My Cheese ?
  • 迷路の外には何がある? / Out of the Maze

なのです。

チーズはどこへ消えた? / Who Moved My Cheese

ここでは、"チーズはどこへ消えた?"について、あらすじから説明します。

 

登場するキャラクターは、以下の4人 (匹?) です。

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チーズはどこへ消えた?

 

ヘム、ホー、スニッフ、スカリーはそれぞれ、迷路の中で生活しています。彼ら/彼女らには共通の目的、チーズがあります。迷路のどこかにチーズが隠れていて、それを探す日々が続きます。

 

ヘムとホーは小人であり、スニッフやスカリーと比べて、考えることが得意です。

スニッフやスカリーはネズミであり、チーズにたどり着くまで動き続けます。

 

ある日、そこにあったはずの沢山のチーズが、忽然と姿を消してしまいました

彼ら/彼女らには死活問題。それぞれ異なる性格の持ち主である、ヘム、ホー、スニッフ、スカリーは、この問題にどのように対処するのでしょうか。。。

 

以上が、物語前半部のあらすじです。

※ここからは、多少のネタバレを含みますので、ご注意ください。※

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結果的に、ネズミであるスニッフとスカリーが、新たなチーズにたどり着きます。少しして、小人のホーもたどり着きます。ヘムは、たどり着けずに物語は幕を閉じます。

 

ここで、イノベーター理論の枠組みでは、

となるでしょう。では、この物語な何を伝えているのでしょうか。

 

それは、

  • 変化は常に起こっている
  • 複雑な思考ではなく、多くの試行が重要である

ということでしょう。なので、冒頭申し上げた、

  • 人生に行き詰っている方
  • これからの時代に不安を感じている方

にとって、このメッセージは少し心をくじいてしまうことかと思います。しかし、この物語には続編があります。

 

迷路の外には何がある? / Out of the Maze

"チーズはどこへ消えた?"の続編は、"迷路の外には何がある?"です。

ここでの主人公は、前作にてチーズを見つけられずに終わったヘム。彼は、先だったホーを後目に、何を考えたのでしょうか。詳しい内容は、是非ご自身で読んでみて下さい。ここでは、物語の結末だけお話します。

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ヘムは最終的に、チーズではなくリンゴを食べることで生き延びます。お宝がチーズであるという固定概念から解放されます。最終的には、迷路という固定概念すらも脱出しました。

 

道中では常に、ホーの背中自分の考えについて思いをめぐらせていたヘム。もがき、苦しんだ末に、やっと変わることができました。ここには、重要なメッセージが含まれています。

 

  • 人間は、置かれた環境により変化する生物である

 

ということです。スニッフ、スカリー、ホーと出会っていなければ、一生迷路の中で、現状に満足して、一生を終えたであろうヘム。彼は、周りからの影響を受けて、ついにはラガードからアーリーマジョリティーくらいにはなれたのです。

 

人間は、もともと自分の理想があるからこそ絶望します。

そして、やがては理想すらも見失ってしまいます。

変化の多い現代において、心はどんどん疲れていきます。

 

だからこそ、一度

  • 周りの声や目
  • 混迷を極める社会
  • 乱立するマスメディア

から離れてみて、自身の内側に目を向けてみる。

自分の中で変わらない、素晴らしい何かを考えてみる。

そして、そんな人と知り合う、そんな人のいる環境に飛び込んでみる。。

 

そうすれば、イノベーター理論の枠組みを飛び越えて、自身の性質を変えることができるでしょう。

 

 

おわりに 

今回は、りけいのり独自観点で、

  • イノベーター理論
  • チーズはどこへ消えた?
  • 迷路の外には何がある?

を交えてお話してみました。混迷を極める現代を生きるあなたにとって、何かヒントがあればうれしく思います。

 

もし、を読んだことの無い方がいたら、読んでみることを強くお勧めします。

  • 一冊当たり1時間程度
  • 一冊当たり800円程度

で、人生に対して多くの洞察を与えてくれることでしょう。

 

本日は、毛色を変えて、"どう生きるか"についてお話してみました。

以上、りけいのりがお届けしました。

参考文献

1) イノベーター理論について, Accessed: 20201005.

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