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【情報収集のやり方】論文検索のすゝめ 【ScienceDirect】

本日も、りけいのりがお届けします。

 

今回の記事のテーマは、情報収集についてです。対象読者は次の通り。

情報収集は、あなたの行っている研究や仕事の基礎を固め推進する上で非常に重要な作業です。ここが疎かになっていると、いくら労力をかけたとしても、見当違いなアウトプットを出すことになります。

 

よって、1. 情報収集の意義2. 論文検索のすゝめ、というパートに分けてコンテンツをお届けいたします。

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情報収集の意義

まず、情報収集という作業が、どの様な位置づけに当たるかということです。以下、研究になぞらえて紹介します。

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研究の流れとデータの取得について

研究においては、以上のようなステップを辿ります。

  1. モチベーションの存在、発生
  2. 研究意義の発生、仮説設定
  3. 実験データの取得
  4. 実験データの考察と仮説検証
  5. 研究成果の発表

 

これをビジネスパーソンの仕事に対応させると、次の通りになります。

  1. 業界における問題点、課題点、ビジネスチャンスの発生
  2. 自社がその課題に取り組む意義の発生、ブレイクスルーポイントの仮定
  3. 市場調査、ユーザーインタビューによるデータの取得
  4. 得られたデータの考察および仮定の正誤評価
  5. 次のプロセスに知見を利用

いずれにおいても、1.および2.という

  • 自身の置かれている業界の状況を知り
  • そこで自分には何ができるのか、何を検証するべきなのか、課題(仮説)を設定する

ことが重要になるわけです。

 

この作業は、今後行う研究プロジェクトや仕事の方向を定めるものなのでここでのミスが時間発展に伴い大きくなってしまいます

 

よって、確かなデータを基に、現状を把握し、仮説を設定することが重要となります。

では、確かなデータはどのようにして得られるのでしょうか。

 

それが、論文となります。

 

 

 

 

論文検索のすゝめ

論文と聞くと、多くの方にとっては拡張高く、またイメージが湧きずらいメディアではないでしょうか。しかし、身構えなくても大丈夫です。意外と簡単に調べることができます。

 

本記事では、原著論文 (独自性のある研究成果を掲載する論文) の中でも、"OPEN ACCESS"に分類される論文が多く掲載されているサイトを紹介します。OPEN ACCESSは、所属機関あるいは個人を通したライセンス契約を必要とせず、誰でも閲覧の可能な論文であることを示します。

 

今回は、

  • Science Direct (サイエンスダイレクト)

についてご紹介します。

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各種論文検索サイト

Science Direct

Science Directは、オランダの出版社、エルゼビアが運営する、1997年に設立された論文検索サービスです。"りけいのり"も良く使っており、非常に優しいUIでると個人的に感じています。おすすめのサイトです。

 

因みに、大木と老人のロゴマークは、アムステルダムの旧社屋にレリーフとして掲げられていて、エルゼビアのモットーである"Non Solus – 一人ではない"が記載されています1)

 

では、実際にサイトを検索してみましょう。

以下、リンクです。

www.sciencedirect.com

 

検索エンジンから検索する場合は、このようになります。

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それでは、サイトに入ってみましょう。

f:id:ReK2Science:20201023115436p:plain現在 (2020年10月)は新型コロナウイルスに関しての情報が掲載されています。ここで、検索のKeywordsに"Environment"と入力し、虫眼鏡マークをクリックしてみます。

 

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Environmentという検索に対して、約400万件のヒットが得られました。ここでは、絞り込み検索を活用して最新の論文を調べます。

 

Refined by: の2021のチェックボックスをクリックすると、検索結果が更新されます。検索結果を下にスクロールすると、OPEN ACCESSが見つかりました。

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論文のタイトルをクリックしてみましょう。

 

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因みに、

  • ダウンロードする場合;Download this article → PDFファイルが得られる
  • 引用する場合;Export→Export Citation to ○○ →所定の書式にて引用データが得られる

とすると便利です。以上の操作から、自分の望みの情報を検索、ダウンロード、引用することができるようになります。

 

今回紹介したSicenceDirectの他にも、

は、OPEC ACCESSの論文を数多く閲覧することができます。

 

おわりに

今回ご紹介した論文検索サイト以外にも、CAS (Chemical Abstracts Service)の提供するSciFinderや、アメリカ国立生物工学情報センター(NCBI)の提供するPubMedが存在します。これらはいずれも、研究機関等がライセンス契約をしたり、論文の購入をすることで閲覧が可能になります。

 

 

今回は、論文の検索方法についてご紹介しました。グローバリゼーションに伴い、ヒト、モノ、カネ、情報の流動性が高まり、世界はこれまでにないスピードで変化しています。

 

そんな中、確か情報を得るための術として、論文検索が重要となります。もちろん、

  • 論文には最先端の内容が含まれることから、内容が覆ってしまうこと
  • 人が執筆している以上、誤りを含むこと

は看過できません。しかし、あなたの直観に頼らず、先人のデータを参考に、しっかりとした論理をインプットできる点では、論文は重要な媒体です。適切な論文を取得し、読む能力は、今後の時代を生きるヒトにとって重要なスキルになるでしょう。

 

以上、りけいのりがお届けしました。

 

参考文献

 1)  エルゼビアの歴史、ELESEVIER、Accessed: 2020/10/23.

www.elsevier.com