本日も、りけいのりからお届けします。
今回から、りけいのりの経験を生かして、
大学院へ行きたい、あなた
に贈る記事を書こうと思います。全6回を予定していて、書く内容は次の通りです(順不同)。
- 大学院入試にて携えたいマインドセット
- 受ける大学の決め方
- 科目の決め方、その他の注意事項
- 大学院入試に向けての生活リズムの整え方
- 大学院入試の、特に筆頭試験に関する対策
- 大学院入試の、特に面接試験に関する対策
是非読んでみて、情報の優位者となりましょう!!
特に今回の記事は
大学院入試に、どんな気概で臨めばよいかわからない方
に贈ります。
長期的な勉強計画を立て、愚直に遂行する場合、マインドセットが整っていることは大きな武器になります。何故なら、大学入試と違い、ライバルが見えにくい世界であり、自分のモチベーションとの戦いになることが往々にしてあるからです。
あなたは、何のために、大学院へ行きたいのか?
今回はそんなことが大切になります。
大学院とは、どのようなところか?
大学院ってどうやって行くの?
まずはじめに、大学院がどの様な場所か、おさらいしてみましょう。
と、こんな感じでしょうか。一般的な学生は、小学校、中学校、高校、大学を経て、大学院へと進学します。ここで、大学院への進学には、学位 (Bachelor Degree)が必要です。大学生の場合には、大学に学位授与の権限があるので、卒業=学位取得となります。一方、高専専攻科を卒業するなど、学位授与の権限を持たない教育機関から大学院へ行くためには、学位授与機構による審査を受ける必要があります。
このように、一般的な認識としては、人生で最後の学生生活を送る場所、といえるかもしれません。しかし大学院は、大学以前の教育機関と大きな違いがあるのです。
大学院でやること
大学院でやることは、勉学ではありません。
大学院でやることは、研究です。
ここがとっても大切なポイントです。大学では、能動的に単位を取得しつつ、卒業研究という機会が与えられている、いわば高校と大学院の中間的な位置づけです。
次のように比較すると分かりやすいです。
このように整理すると、やることは歴然ですね。
ここで、必要なマインドセットが見えてきます。
受動的に、大学院へは行くな!!!
周りが行くから、という理由で大学院へ行くな!!!
理系だからとりあえず、という理由で大学院へ行くな!!!
大学院へ行く、あなたなりの意味が、パッションが必要になります。何故でしょうか。
キャリアパスを腑に落とせ
あなたなりの大学院へのパッションがないまま、大学院を志望するとどうなるのか。
たぶん、めっちゃつまらないです。修士で卒業することを考えたとしても、あなたの人生は二年分つまらなくなるでしょう。これは、あなたの寿命を80歳と仮定としたとき、人生の2.5%に相当する時間です。自分の時間が、すごく勿体ない。
そして、本来あなたがいる場所に居て、研究をしていたかった、そんな人のパッションと希望を奪う行為です。
軽率に大学院へ行って、良いことなど無いのです。
だから、就職や進学に関わらず、今、この記事を読んでいるあなたは、悩むべき時にいます。自分の残りの人生、どのように過ごしたいか。どう過ごせるか、より過ごしたいかで決めましょう。人生はこれからです。まだまだあなたは、化けられます。
ここで、今のあなたに質問です。
Q. 大学院へ、何故行きますか?
この質問に対して、心の底から、素直に、そしてハッキリと答えられるようなあなた。
この先の文章に進んでください。
そうでないあなた。今一度、考えてみてください。大学院へ行くことが、今の自分にとってのベストなのでしょうか。本当にやりたいことは何でしょうか。書き出してみるのも良いでしょう。ゆっくり時間をとって、考えてください。そして、大学院へ行く理由が明確になったら、またこの記事に戻ってきてください。
あなたは大学院に向いている
ここまで来たあなたは、既に大学院合格、そして大学院生活を楽しむ素質があります。何故なら、多くの学生は、大学院へ行く理由を明確に答えることもできないままに、大学院へ進もうとするからです。大学院試験へのモチベーションも全然違うし、入ってからの目的意識やモチベーションの点でも、このような学生とあなたとでは天と地の差です。
それで得られる修士号、博士号の意味について考えてみます。まずは修士号 (Master's Degree)。東京大学 大学院、理工学系研究科・理学部の修士大学院生に求める学生像 (アドミッションポリシー)の一部を参考にしてみましょう1)。
新しい課題に対して、既成の概念にとらわれない新鮮な着想力で取り組み、未踏の道を切り拓いていける人1)。
他にも2つありますが、そちらは是非ご自身で覗いてみて下さい。
続いて、博士号 : Doctor's Degree or Ph.D (Phylosophy of Doctor)。同じく東京大学 大学院、理工学系研究科・理学部の博士大学院生へのアドミッションポリシーの一部を参考にしてみましょう1)。
旺盛な知的好奇心に従って主体的に新しい課題を創出し、独創的な発想と卓越した実行力によってこれを解決し、未踏の分野を切り拓いていける人1)。
ここで重要視されているのは、いずれもアウトプット、そして独創性や新規性です。言われたことだけをできる人間では、不適合です。自分で何事にも興味を持ち、進んでいける人間が、大学院には求められているのです。
Phylosophy of Doctor
それは、知を愛するものです。海外では、博士課程を修了した学生は、学位としてPh.Dが与えられます。知的好奇心に従順で、新しいものが大好きな、そんなあなたは大学院に向いています。
さて、ここまでくれば、あなたのやることは決まっています。
おわりに
少し歯がゆいところで筆をおきます。今回の記事では、大学院がどのような場所なのか、大学院を受ける上で重要なマインドセットについてお話しました。
とは言っても、何から手を出したらよいかわからない。そんなあなたに、次回の記事より、実際的な内容を扱います。大学院入試が、人生では最後の入試になる人がほとんどだと思います。
絶対に勝ちましょう。
本日も、りけいのりがお届けしました。
参考文献
1) 東京大学 大学院、理工学系研究科・理学部, 大学院のアドミッション・ポリシー、ディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシー, Access: 20200914.